こんにちは。
今回はよく質問される、ホームカラーとサロンカラーの違いについて書いていきます。
なんとなく違いはありそうですよね?
思い通りの色にならない!いえいえ、そんなことないよ、きちんとアンダー計算できるとちゃんと染まりますよ。
ダメージがでそう!これは間違いなくサロンカラーより出てしまいますよね。
色々あると思いますが
ある程度理論立てて分かりやすく書いていき、ここの疑問をスッキリさせていきますので
よろしくお願いします。
Contents
使用者の違い
まず、一番大きな違いに使う人が違いますよね。
ホームカラーは使う人が「自分自身」を想定して作られているのに対して
サロンカラーは使う人が美容師や理容師、すなわちプロが使う事を想定して作られています。
使用者が変われば様々な違いが出てきます、次は容器の違いです。
容器の違い
ホームカラーの容器は
ブラシ付きの容器タイプ
エアゾール式で1剤と2剤が同時に出るタイプ
泡になり、揉みこむだけで髪に浸透しやすいタイプ
等があります。
どれも自分自身で塗布しやすいように工夫されています。
サロンカラーの容器は
基本的にはありません。
1剤はアルミチューブに入っていて
2剤はボトルやパックに入っています。
これらを1:1や1:2など目的に合わせてカップの中で混ぜ合わせて、カラー剤を作ります。
塗布する方法は専用のブラシを使います。
このやり方だと
根元だけに塗布したり、毛先に違う薬を塗布したりと
塗り分けが出来るようになります。これがポイントですね。
薬剤の違い
ホームカラーとサロンカラーでは
薬剤の違いもあります。
ホームカラーは自分で簡単に使用でき、ムラになりにくいような設計になっています。
サロンカラーはプロの技術が最大限発揮できて、仕上がりが最高になるよう設計されています。
色の数の違い
ホームカラーの場合
自分で薬剤を選定して買う
自分自身で施術する
髪の毛はダメージやアンダーカラー(染める前の色)などのコンディションを見極めることが一番重要になります。
その為、失敗しにくい色のラインナップが多いです。
多くは、全体的に彩度(鮮やかさ)を抑えたくすみ(アッシュベース)のあるカラーを中心とした
10~25色程度のラインナップになっています。
サロンカラーの場合
プロがアンダーカラーとダメージを診断して髪のコンディションに合わせて施術します。
例えば、
今、色が明るくて、ダメージしている状態です。
この状態から、
明るさを少し暗くして
色をアッシュベースにします。
その場合、根元には明るくする薬を使い、毛先には微アルカリカラーの痛まないカラーを使います。
ほらっ、こうするとダメージは出ないですよね。
色のラインナップもコンディションに合わせる為、豊富にあり
40~300色程あります。
アルカリ剤の種類
ホームカラーの場合
モノエタノールアミンが多いです。
特徴は刺激臭が少なく、いい香りな物も多いです。家で使っていて臭いのは嫌ですもんね。
その反面、髪の毛に残りやすくダメージの元になってしまいやすいです。
サロンカラーの場合
アンモニア水とモノエタノールアミンの両方を使います。
これによりダメージを最小限にしています。
しかし、最近ではモノエタノールアミン(アルカリ剤)がすごく進化していて、髪に残留しにくい
物が出てきています。ですのでサロンカラーでも多く使われています。
アルカリ剤の量
ここがとても重要で
ホームカラーの場合
暗くする用や、明るくする用など専用のカラーが無いため
根元から毛先まで1つの薬で塗れるというメリットはありますが
塗りわけが出来ない為、毛先はダメージしやすくなります。
ちなみに、ホームカラーでも慣れてくると、伸びてプリンになっている根元だけをカラー(リタッチ)する事はできます。
リタッチだけですと、サロンカラーとホームカラーの差はほとんど出ないのでオススメです。
練習が必要ですけど、頑張りましょうね。
まとめ
簡単にまとめると
色数・色調
ホームカラー 色ムラになりにくい色、くすみ色中心。10~25色。
サロンカラー 色数は多い。くすみ系から、クリアまで、40~300色。
容器の特徴
ホームカラー 自分で塗布しやすいように考えられている。ブラシ付きや泡になる物もある。
サロンカラー ほとんどが1剤はアルミチューブ、2剤はボトルかパックです。カップに混ぜると粘りが出て塗り分け
が可能になります。
アルカリ剤
ホームカラー モノエタノールアミン 基本的に明るくと暗くを同時にする為、与えなくていいダメージも出やすい
サロンカラー アンモニア水、モノエタノールアミン 明るくするカラーには多めのアルカリ剤が入っている。
暗くするカラーにはアルカリ剤は少なく、染料が多く入っている。
今回はこんな感じにまとめてみました。
決して、ホームカラーよりサロンカラーの方が優れているという話ではありません。
それぞれ、しっかり考えられて作られています。
ホームカラーでも特徴をつかむとサロンカラーと同じような使い方もできます。
また次はカラーの特殊技術も書いていきますので、期待して下さいね。
こちらもあわせてどうぞ。
セルフヘアカラーのコツとポイントを教えます!【黒髪から明るくする編】
セルフヘアカラーのコツとポイントを教えます!【明る髪に色を入れる編】
ありがとうございました。
コメントを残す