先天性紡毛症とは?特別な縮毛矯正で対応する!

長く美容師を続けていると、まれに両親から遺伝していない髪質のくせ毛のお客様がいらっしゃいます。

そんな中でも1番難しい、繊細なアプローチが大切になる染色体以上の先天性の紡毛症という症状があります。

こちらの症状のお子様をお持ちのお母さんからちょくちょくメッセージをもらいます。

子供が紡毛症でひどいくせ毛で髪を下ろせる状態じゃないし、もうすぐ小学生になるので縮毛矯正をしてあげたいが美容室でお願いしても、クセが強すぎて断られるんじゃないか?という様な内容のメッセージを多くいただきます。

そんな事がなくなる様に、僕が先天性紡毛症のお客様への縮毛矯正で大切にしている事を記事にします。

先天性紡毛症とは?

常染色体劣性遺伝形式の疾患。生まれた時に発症。生まれつき髪の毛の量が少なくて、縮れた状態になる珍しい疾患です。

全国で10000人程度の患者さんがいると言われています。

紡毛症への縮毛矯正

紡毛症のくせ毛は一般的なくせ毛と違うのか?それはやはり全然違います。一般的なくせ毛の場合は髪のダメージに合わせて縮毛矯正剤のアルカリ量やPHを決めます。

ダメージしているならPHを6程度に下げて酸性縮毛矯正化させて使用したりもします。

目安として、ダメージにはPHを下げて対策して、クセの強さにはアイロンの温度や方法を変えて対応して最適な縮毛矯正をします。

しかし紡毛症の場合一般的なクセ毛よりもアルカリ量を多く、PHはアルカリ域で対応する方が綺麗にクセを伸ばす事が出来ます。

しかし、ドライ状態の髪にハードのアルカリ縮毛矯正を直乗せは絶対にNGです!!これは一瞬で過膨潤になって還元が進まないうちにシャンプーになってしまう、典型的な失敗例です。

アルカリ量を下げながらしっかり時間をかけて還元するなら特別なダブル還元の重ね塗りが時間、効果的にも有効です。

具体的に薬剤を選定

黒髪のバージン毛の場合

ファースト塗布はアルカリ性のシステアミンベースの薬剤を使います。塗布後すぐにアルカリ性のチオグリコール酸ベースの薬剤を重ねて塗りします。

その際1回目の薬よりオーバーラップしないように注意しながら塗布します。

こうする事で1回目の薬がマスキングの効果になって2回目の強い薬をアルカリ反応的に減力します。チオグリコール酸の還元作用はしっかり反応するので、結果的に過膨潤させないようにしながら還元作用は強く、しっかり時間を置く事が出来ます。

健康毛の紡毛症の場合はしっかり真っ直ぐを目指す方が結果が良い様に思います。

ダメージ毛の紡毛症の場合(カラー2〜3回してる)

ファースト塗布にシステアミンベースの薬剤を塗布します。15分程度放置して1度流してアルカリ反応を切ります。

その後、PHを6〜6.9程度に調整した酸性縮毛矯正(チオ、シスアミ、GMT10%)を塗布して15分〜30分軟化状態50%程度で流します。

ダメージ毛の紡毛症の場合は本当に繊細な薬剤選定と放置時間を見極めます。

アイロン操作

アイロンの操作はくせ毛の残り状態に合わせますが、基本は軟化状態を60%以上いかせないので、ドライした状態でツインブラシを使用しながらアイロンしています。(90%とか軟化させてたら絶対引っ張ったらダメ!!)

アイロン時はオイルをかなり多めにつけて”テンプラ”させてからじっくり水抜きアイロンをします。

ここまでの工程にかなり時間をかけますので、2液は液体のオキシ2%〜2.5%をシャンプー台でつけて時短で仕上げます。

まとめ

紡毛症のくせ毛はひと目見ただけでただものじゃないと分かります。

自信の無い美容師さんは断る事も勇気ではあります。しかし、それ以上に紡毛症で困っている方はいらっしゃいます。

その期待に答えられる様に技術力をあげるのは美容師としての責任と喜びだったりもすると思います。

全国の紡毛症にお困りの方が少なくなります様に!

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ABOUTこの記事をかいた人

初めまして、オノです。 私は現役の美容師をしながら、筋トレや食事、運動のアドバイスもしています。このブログではお客様や、読者の皆様にプロが教える本当の情報をお届けできたらと思います。悩みや、疑問が少しでも解消され、豊かな人生を送るお手伝いができれば最高だと思っています。